アンペア(契約容量)の変更を検討している方へ
電気契約後に料金が高いと感じている方、1人暮らしや引っ越しをご検討中の方、アンペア(契約容量)は契約時の容量によって基本料金が異なり、数が大きくなるにつれて金額が高くなることを知っていますか?消費電力量をはるかに上回る契約容量を設定してしまうと基本料金が高くなり、無駄な浪費につながります。また、契約アンペア数が小さいと一度に使用できる電化製品の種類や数が制限されるため、アンペア数以上の電気を使えば、ブレーカーが落ちて停電状態となります。使用する家電に合わせたアンペア数を設定することで、無駄なく快適な生活を過ごすために最も重要です。この記事ではご家庭の契約アンペアの選定方法について解説します。
1.契約中のアンペアを確認しましょう
アンペアとは一度に流れる電流を表す単位で、ご家庭においては一度に使える電化製品の上限を表します。電気契約の際は、使用状況に合わせて20A、30Aなど契約を最初に結びます。また、現在ご契約中のアンペア数を変更するためには、まず現在のアンペア数を確認する必要があります。各家庭に備え付けられている分電盤には、アンペアブレーカーというアンペア数が記載されたスイッチが付いています。また、検針票には契約中のアンペア数のほか、各種問い合わせ番号も記載されているため、一度確認してみると良いでしょう。
アンペア(契約容量)を変更した場合、原則として1年間は再度変更ができません。普段の電化製品の使い方を考慮せず、単純に家族の人数が減ったからとアンペア(契約容量)を引き下げてしまうと、分電盤のブレーカーが落ちやすくなり生活がかえって不便になることがあります。家庭の電気使用量は季節によっても違うので、アンペア(契約容量)を変更する時は、1年間でもっとも電気を使う季節を想定して決めましょう。
2.電化製品のアンペア消費量を確認しましょう
パルシステムでんきでは10A.15A.20A.30A.40A.50A.60Aから契約アンペアをお選びいただけます。一般的に1人暮らしでは20~30A、2人暮らしでは30A以上、3人家族は40A以上を選ばれる方が多い傾向にあります。
電化製品の消費電力はワット(W)で表示されています。アンペア(A)は100V(ボルト)の場合、100Wで1A、1,000W(1kW)で10Aとお考えください。
※アンペア数を決めるときは、必ず実際に使用する家電のアンペアをご確認ください。
【使用する家電製品のアンペア消費量を使用して、実際に計算してみましょう】
契約容量(アンペア)の大きさは、同時に使用できる電気の量を表しています。
使用する家電製品のアンペア消費量を確認し、同時に使用する電化製品の合計から適正な契約容量を把握しましょう!
①1年でもっとも電気を消費する時間を参考にして、同時に使用する家電の予測をします。
②下記の表を確認して該当する家電のアンペア数を確認します。
※下記のアンペア(A)消費量は目安となります。実際のワット数・アンペア数は各機器の取り扱い説明書などをご確認ください。
使用する電化製品 |
アンペア(A)消費量 |
インバータエアコン(10畳用平均) |
冷房 約5.8A ※起動時最大 約14A |
電気カーペット(3畳用) | 1/2面 約4A / 全面 約8A |
テレビ(42型) |
液晶 約2.1A / プラズマ 約4.9A |
掃除機 |
弱 約2A / 強 約10A |
アイロン | 約14A |
へアードライヤー | 約12A |
冷蔵庫(450Lクラス) | 約2.5A |
電子レンジ(30Lクラス) | 約15A |
IHジャー炊飯器(5.5合・炊飯時) | 約13A |
IHクッキングヒーター(200V) | 20A~30A(最大使用時58A) |
食器洗い乾燥機(100V卓上タイプ) | 約13A |
ドラム式洗濯乾燥機(洗濯・脱水容量9kg) | 洗濯時 約2A/乾燥時 約13A |
出典:引用元の情報
③各家電のアンペア数を足し算します。
※契約アンペアは合計アンペア数を下回らないようにしましょう。
※契約上は契約容量(アンペア)に収まっていても、瞬間的に電力消費量が上がった場合、分電盤のブレーカーが落ちる場合があります。
※1年でもっとも電気を消費する冬に、電化製品を複数同時に使用した場合を想定して考えます。
3.契約容量(アンペア)変更の手続き方法と注意点
契約容量(アンペア)の変更にはお手続きが必要です。次の①~③をご確認の上、パルシステムでんき問合せセンター(0120-868-106)までご連絡ください。
①契約容量(アンペア)を下げる場合、分電盤のブレーカーが落ちやすくなることを理解した。
②変更後の契約容量(アンペア)が適正であることを確認した。
③変更後、原則として1年間は再度変更ができないことを確認した。
※契約容量(アンペア)の変更は、基本的に宅内工事が必要となりますので、予めご了承ください。
・契約容量(アンペア)を変更した場合、原則として1年間は再度変更ができません。
・契約容量(アンペア)を変更しからといって、電気料金は必ずしも下がるとは限りません。
電気のご使用状況等によっては電気料金が上がる場合もありますのでご注意ください。
・6kVA以上の契約容量の変更には別途手続きが必要になります。