今回は、再生可能エネルギー（主に「小水力発電」と「太陽光発電」）を中心に全国各地で発電事業を行っている三峰川電力㈱をご紹介します。
山梨県の北杜市村山六ヶ村堰（むらやまろっかむらぜき）用水路（約16km） を流れる水を活用した小水力発電所（西沢発電所、川子石発電所、蔵原発電所）で発電された電気は、パルシステムでんきの電源として組合員に供給しています。
村山六ヶ村堰は農林水産省の「疏水百選（そすいひゃくせん）」に選定されるだけでなく、国際かんがい排水委員会より、歴史的・技術的・社会的に価値ある施設として「世界かんがい施設遺産」にも認定されており、もともと農地の灌漑（かんがい）や生活用水に利用されていました。
発電所建屋は自然の景観を損なわない色を採用しています（写真は西沢発電所）。
村山六ヶ村堰用水路から取水した水は、貯めることなく、そのまま発電に使用しています。その発電形式を「水路流込式」といい、3か所とも同様の方式を採用しています。発電に使用した水は用水路に戻され、一定の水量を保つことで生態系へ影響を与えないよう配慮されています。
発電所名：北杜西沢発電所
契約発電量：220.0kWh
所在地：山梨県北杜市大泉町西井出石堂地内
発電所名：北杜川子石発電所
契約発電量：230.0kWh
所在地：山梨県北杜市高根町東井出地内
発電所名：北杜蔵原発電所
契約発電量：200.0kWh
所在地：山梨県北杜市高根町蔵原地内
取材協力：三峰川電力㈱
構成・文：パルシステム電力