おひさまフルーツやまなしソーラーシェアリングに行ってきました。

南アルプス山麓の豊かな自然と、果樹栽培に適した日照時間に恵まれた山梨県。甲府盆地を見下ろす南アルプス市桃花橋付近の農園は、青々と広がる果物畑と澄み渡る空に囲まれています。今回は、おひさまフルーツやまなし株式会社が手掛ける果樹型ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)を訪問し、広大な農園と太陽光発電設備を見学させていただきました。
株式会社おひさまフルーツやまなしは、太陽光パネルの下でブルーベリーなどの果樹を栽培するソーラーシェアリング農園です。
耕作放棄地の再生や持続可能な農業モデルの確立を目指して設立されました。近年、農業界では後継者不足や荒廃農地の増加、さらには地球温暖化による近年の猛暑が大きな課題となっています。このような課題に対し、農業と発電を両立させる「ソーラーシェアリング」を取り入れることで、地域の農地を守りながらクリーンなエネルギーを生み出す、新しい地域営農モデルを推進しています。
ソーラーシェアリングとは・・・
太陽光発電は、パネルに当たる太陽の光エネルギーを、半導体の働きを利用して直接電気に変える発電方法です。太陽光発電というと、地面一面にパネルが並び、敷地内には草木が生えないような風景を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、ソーラーシェアリングは「農地をそのまま活かす」のが大きな特徴です。農地の上に高い架台を組み、太陽光を農業と発電の双方で文字通り“シェア(共有)”します。作物をしっかり育てながら電気もつくる、農業と自然エネルギーが共生する新しいかたちです。
メリット:果物が収穫できるようになるまでの育成期間中も売電収入を得られるため、農業経営を安定して継続しやすくなります。また、強い直射日光が苦手な作物でも、パネルの設置によって日当たりを適切に調整できます。
果樹栽培に適した"光のシェア"
ソーラーシェアリングは、パネルの遮光による作物の生育への影響が懸念されます。しかし、ここ「おひさまフルーツやまなし」では、果樹の生育に必要な光をしっかりと確保できる架台配置が設計されています。
架台の上には効率よく配置された太陽光パネルが並び、その下には青々と元気に育つシャインマスカットの棚が広がっています。人間の手よりも大きく育った青々とした葉(※1)は、パネルの間から注ぐ太陽光を十分に受けて光合成を行っています。近年の厳しい猛暑においては、パネルが適度な日陰を作ることで果実の日焼けを防ぎます。
※1……太陽光パネルの下でも遮光率が適切に管理されているため、シャインマスカットの葉はしっかりと大きく育ちます。
自然の恵み
農園の棚の下を歩くと、丁寧に袋掛けされたシャインマスカットが実っていました。実際に手に取ってみると、一粒一粒が大きく、ツヤツヤと光り輝いています。口に含むと、爽やかな甘みと芳醇な香りが広がります。
また、シャインマスカットだけでなく、農園内ではブルーベリーの栽培も行われています。敷地内には「南アルプスおひさまフルーツの里」の可愛らしい看板が設置され、観光ブルーベリー狩り農園としても地域に親しまれています。発電だけに留まらず、地域の観光資源や食の魅力へと繋げる取り組みが展開されています。
取材の最後には、ここで収穫されたフルーツをたっぷり使った洋菓子(タルトやショートケーキ)をいただきました。太陽の光をたっぷり浴びて育ったシャインマスカットやフルーツの味わいは格別で、自然の恵みを実感するひとときとなりました。
太陽の光から「クリーンな電気」と「おいしい果物」の双方を生み出すおひさまフルーツやまなし。パルシステム電力は、これからもこのような地域の農業と環境に寄与する発電産地を大切にし、持続可能な社会づくりを目指してまいります。




